交通事故後のむち打ちの症状と頭痛の原因とは…!?
2017年08月19日
交通事故後の頭痛の原因について
交通事故をされた方でその後、頭痛の症状が取れないという方が良く来院されます。
病院で脳の検査をして異常がないと言われたにも関わらずなぜ頭痛が起こるのでしょうか…!?
交通事故の衝撃は軽い衝突事故でも身体(特に首)に多大な外力が加わります。【一般的にむち打ちと言います】
頭は前方に大きく振られるのでその動きを制御するために首の筋肉に一瞬にして力が入ります。
頭は誰でも5キロほどの重さがあります。交通事故の衝撃で頭が振られると首には200㎏ほどの衝撃が加わると言われています。
その衝撃をより受ける筋肉に僧帽筋という筋肉があります。僧帽筋は首から肩や背中に着く筋肉ですがこの筋肉は普段から頭の重さを支える筋肉でもあります。交通事故で頭が前方に振られるとこの僧帽筋という筋肉が損傷したり、力が入ったまま力が抜けない状態(硬くなったままの状態)になってしまいます。むち打ちの症状の原因の多くのこの僧帽筋が関与しています。
僧帽筋の痛みは首や背中の局所的な痛みを出すと同時に頭痛も起こす代表的な筋肉です。筋肉が局所ではないところに痛みを出すことを医学的に関連痛といいます。
僧帽筋由来の頭痛は主に側頭部に痛みを出現します。片頭痛の症状と似ているので片頭痛と間違われたりもする症状です。
筋肉の状態はレントゲンやMRIでは分かりません。なので病院で画像診断しても原因が分からないのはこのためです。
交通事故後の頭痛にはどのような治療が有効的なのか…!?
交通事故の衝撃で硬くなった筋肉をまずは緩めないといけません。筋肉全体を緩めるのはもちろんのこと頭痛のような症状が出現している場合は筋肉内にトリガーポイントという筋肉のシコリが出来ている場合が多いのでトリガーポイントを正確に見つけ出しトリガーポイントを取り除くような手技治療が必要です。コルセットやシップを貼って安静にしているだけでは痛みが取り除くまで大変時間がかかります。しっかり原因を見つけ出し適切に治療を行うことが今後も痛みを生み出さないために非常に大切です。
交通事故後のむち打ちの症状や頭痛の症状でお悩みの方がおられましたら当院に一度ご相談下さい。
京都市平川接骨院 佐野哲也