交通事故による外傷性頚部症候群(むち打ち)を治すために。
2015年03月9日
以前のブログで交通事故による外傷性頚部症候群についてお伝えしましたが今回はその治療についてお伝えします。
外傷性頚部症候群は「外傷によって発生した首や肩の症状の総称」ですので。首を中心に多くの症状が出現します。 その中でも今日は「首を後ろに倒すと痛いまたその際に手にしびれを感じる」といったむち打ちの代表的な症状の治療法についてお伝えします。 (※事故発生状況や検査結果や細かい症状によりすべて同じ治療にはなりません。また同じ症状でも治療の内容が変わることは当然ありますのでご理解ください。)
まず、特に多い後方から追突されて上記のような症状が起こっている場合重たい頭が前後に振られて細い首の筋肉が引き伸ばされるように受傷します。 その時私たちの筋肉は防御反応として急激に収縮し体を守ります。これを伸張反射と言います。
そのため頭が後ろに振られると首の前側の筋肉を急激に収縮させることになります。そしてこの生体防御反応である伸張反射により筋肉が拘縮という状態になります。 筋肉は縮むためには勿論緩んで伸びていく際にもエネルギーを必要とします。しかし、大きな外力で引き伸ばされたり(あるいは収縮したり)、繰り返しの同じ動作により筋肉を使いすぎると筋肉内エネルギーが枯渇し収縮が無意識に継続してしまします。これを拘縮と言います。
つまり痛みやしびれなどの症状はこの筋肉の拘縮が原因なのです。 以上のむち打ちと筋肉についての基本的な知識とここでは割愛しますが筋肉が持つ性質(反射や血流メカニズム)をうまく利用して治療を行っていきます。
治療の流れ(検査や説明などは省略します。) 1.首の前側の筋肉の施術(出来れば仰向けで、その姿勢が難しい方は横に寝るか座った姿勢で行います。) 2.首のま後ろにある骨に付着している筋肉の施術 3.鎖骨の下にある筋肉への施術 4.肩甲骨と体の間にある筋肉への施術
これらの筋肉に発生している拘縮やトリガーポイントに対して筋肉の血流が改善していくように施術していきます。 勿論一度の施術で改善するわけではありませんが電気治療や牽引だけでは本当の原因はへアプローチ出来ず症状は長期化してしまいがちです。
私たちの治療法でしかむち打ちは治らないとは思いませんし、世の中には患者さんが混乱してしまう程の治療や健康に関する情報があふれています。 私たち医療従事者は正しい情報を患者さんに伝えていく義務もあると思っています。 もしあなたが交通事故だけでなくお身体の痛みやしびれでお困りでしたら一度ご相談ください。
京都市の針灸整骨院 平川接骨院/針灸治療院 ・本院:京都市南区西九条西柳ノ内町28-5 075-691-6790 ・久我の杜院:京都市伏見区久我森ノ宮町14-12 075-925-8642
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